オリンパスのMFTレンズの中で唯一の焦点域(150-600mm相当)を持つにも関わらず、ProレンズやPremiumレンズの陰でほとんど評価されていないこの75-300mmというレンズ。ブログでも触れている方をほとんど見かけません…。
自分もE-M10や初代E-M1で使っていて「使えないレンズ」だと思っていました。
理由としては写り以前の問題として「とにかくピントが合わない」、これにつきます。ブルーインパルスならともかく、空港で普通の旅客機を撮っていてもピントが突然外れたり迷ったりして安心して撮れませんでした。EVFの遅延表示と相まって「これで飛行機撮るのは無理」と、7Dを買ってしまいました。
ところが新たに購入したE-M1 MarkIIで撮ってみるとその評価が一変。「普通に飛行機撮れるじゃん!」
以前のようになかなかピントが合わなかったりいきなり大外ししたりすることもなく、遅延のないEVFと相まって普通に撮れます。まるで7Dで撮っているかのように…。つまりレンズの性能にボディが追いついてなかったということでしょうか。
このレンズ、作りは安っぽいですが、写りも晴天の昼間等、条件が良ければちゃんと写ります。200mmくらいまでなら解像感もいいです。後日購入したお値段3倍の40-150mmProと解像を比較しましたが、同じ焦点域なら自分の目では見分けがつかないくらいです。
またこの手のレンズとしては比較的軽くてコンパクトなのでカメラバッグに放り込んでも負担になりません。ただし標準で付属しないフードはかさばります。
ただ、先ほど書いたようにE-M1 MarkIIの像面位相差のみで性能を発揮するレンズだと思いますので、E-M1 MarkII以外の機種では動きモノはお勧めできません。が、もしかするとPanasonicのDFD搭載の機種(GH5やGX7MarkII、G9など)でもいけるかもしれません。