GoProアプリから360度動画を外に出せない?
GoPro Fusionで撮影した360度動画はGoProアプリ経由でiPhone(のGoProアプリ内)には保存が可能ですが、その360度動画をパソコン(Mac)に移して普通の写真や動画と同じように管理しようと思うと、公式からは一切情報が見つけられませんでした。
GoProとしては「パソコンでやるならFusion Studio経由で」「スマートフォンでやるならGoProアプリで」それぞれの環境で完結して欲しいのだろうし、それが理想なのだと思いますが、いかんせんFusion Studioの出来が悪すぎ(5分の動画の書き出しに一晩かかる)、とてもじゃないですが日常生活のルーティンで360度動画を撮って保存して再生するという基本動作が不可能なのですよね。
なので比較的まともな時間で処理してくれるiPhoneのGoProアプリから360度動画を引っ張り出してMacの外付けHDDまで書き出す…という方法を見つけましたのでご紹介します。
書き出しルートとしては2通りあり、GoProアプリからAirDrop経由でMacにコピーする方法と、Google Drive経由でMacにコピーする方法です。Windowsの方はGoogle Drive経由でできると思います。
Google Drive経由の場合、Google ドライブアプリがiPhoneに、Mac(PC)にGoogleの「バックアップと同期」がインストールされている事が前提です。
まずはGoPro FusionからiPhoneのGoProアプリ内に動画をコピーします(右下のボタン)。コピーが終わったらGoPro fusionの電源を落として接続を切断しても大丈夫です。
次にGoProアプリの「メディア」から、先程ダウンロードした動画を開いて青い丸をタップします。
シェア…を選択します。出てきたポップアップからAirDrop先か、Google ドライブの使いたい方を選択します。AirDropの場合はこれで転送が完了です。
Google Driveの場合は更に次の画面でGoogle Drive内の場所を指定します。アップロードを押せば転送は完了です。パソコン側でGoogle Driveを同期すれば360度ファイルがあるはずです。
パソコンへ書き出せたなら、グーグルフォトへも入れる事が可能になります。
AirDropとGoogle Driveで転送したファイルは違う?
AirDrop経由でMacに転送した360度動画は解像度3840×1920で360度動画のメタデータがついていないため、そのままではVLCで再生できません。
Google Drive経由で転送した動画は4096×2048で360度動画してのメタデータがついているのでそのままVLCで再生可能です。
なぜ書き出し方法によって上のような違いが出るのか謎ですが、AirDrop経由の動画ファイルは360度動画と認識させるために、メタデータを付与する必要があります。今回は下記のアプリを使いました。
Spatial media Metadata injector
Youtubeのヘルプで360度動画のメタデータについて説明されています。
GoProアプリから書き出し時の注意
GoPro FusionからGoProアプリに一旦保存することなしに、アプリ経由で直接AirDropやGoogle Driveへの書き出しもできますが、その場合、手ぶれ補正が効きません。特に理由がない限りは一旦GoProアプリ内に保存してから(おそらくこの保存時に手ぶれ補正の処理が行われるのだと思います)書き出すのをお勧めします。
本当はこんな面倒な事をせずにMacのアプリから保存できたらいいんですけどね…。