Googleフォトが実質有料化との事ですが、乗り換え先など存在しないので諦めて課金しましょう。

Googleフォトが来年6月のアップロード分から「高画質(いわゆる元画像をめっちゃ圧縮したもの)」の写真、動画もストレージ容量を消費する事になりました。

ストレージの無料枠だとGmailやドライブの分も合わせて僅か15GB。写真や動画を日頃撮りまくっている人はひと月も持たないでしょう。

これを受けてネット記事やツイートなどで「他のサービスに乗り換えよう!」と息巻いているものが散見されますが、

結論から言うと「Googleフォトの代替になるようなサービスは有料、無料を問わず存在しない」です。

面倒な事が嫌いな方、よく分からない方は、ストレージが足りなくなったら何も考えず素直にGoogleへお金を払った方が幸せになります。

Googleのストレージは年払いなら100GBで月額当たり約200円、200GBで月額当たり約300円、2TBで月額当たり約1000円。

しかも今までアップロードされた写真はこれからもストレージは消費しません。

これっぽっちのお金の払えないような写真データなら、そもそもそれ、必要ないのでは…?

ネット記事では乗り換え先にAmazonやAppleなどの名前が上がっていますが、そもそもこの記事を書いた人はどのサービスもロクに使ってないでしょう。

ちゃんと使っていれば「乗り換え」などとはとても言えない別のサービスだとわかる筈です。

良い悪いではなく使い道が違うんですよね。AmazonはGoogleフォトに寄せてきてはいますが、片手間でやってる感は否めません。

Appleのサービスに至っては有料でも200GB上限なので「写真データの一時置き場」にしかなりません。

また、「無制限」という響きに惑わされて写真データのアップロードの問題を忘れがち。

例えばAmazonのサービスだと写真データは無制限ですが、いざアップロードしようと思ってもアップロードのスピードが遅く、気づいたらアップロードが止まっている事すらあります。

手持ちの写真を全てアップし終わるのはいつの事か…

ちなみにFlickrも同様にアップロードは遅いです。

その点Googleフォトではおそらくリサイズ、再圧縮したデータをアップロードするからなのか(実際どうなのかは不明)かなりの速さでアップロードが完了します。

いざ乗り換えようと過去の写真データも丸ごと移行しようとすると、他のサービスはこのアップロードの遅さで挫折します。

Googleフォトとは

「端末に入れていた写真が十分なクオリティでいつの間にかアップロードされて、しかもそれらを高速で閲覧でき、いつでもどこでも過去の思い出に浸れる」

サービスだと思っています。

年を経るごとに貯まっていく写真、動画データを意識せずに蓄積できて、端末さえあればいつでも取り出してぼんやり眺めたり、誰かにあげたりプリントしたり。

そういうサービスって他所にはないんですよね。Amazonのように似ていても決定的な何かが足りない。

実はAmazonにもアップロードしているのですが、写真を眺めて楽しんだ記憶がありません。あくまで写真「置き場」、「倉庫」。

それに対してGoogleフォトは家の壁に写真や動画をどんどん貼っていくイメージです。

画質について心配する人もいると思います。Googleフォトにあるのは「高画質」という名の1600万画素にリサイズされて圧縮が強くかかったデータですが、一般人が後からA4サイズほどでプリントするなら十分なクオリティがあるでしょう。

ましてやiPadやパソコンで見るなら、相当拡大しないと違いはわかりません。そして一般人はそんな事をしません。

何かの事故、災害で家のデータが全て消えてしまった際の保険として取っておくには十分です。(たまに子どもの写真が全部消えた人とかいますよね…)

もちろん元クオリティのJPEG、またはRAWで保存したいこだわりの人もいるのは分かります。

ただ、それをオンラインでストレスなくできる時代はずっと先、もしかしたら来ないかもしれません。

時間とお金をかければ今でも可能かもしれませんが、そこに労力を割くより素直にローカルのHDDに複数保存しておくのが一番でしょう。

そもそもAmazonのようにオリジナルのJPEGやRAWをアップロードできたとしても、写真を閲覧して楽しむ事には全く関係ありませんし、むしろちょっと見たいだけなのに表示に時間がかかったりと邪魔になる事の方が多いでしょう。

もし今まで使っていない人がいたら、とりあえず無料の期限まで手元の写真、動画をGoogleフォトへアップしておくことをお勧めします。

なお、現時点で最悪の選択は自宅に置いたNASに写真を置く事です。正直言って恐ろしい結末しか思いつきません…。

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